小野リサ

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Top 100 Japanese pops Artists - No.72

Top 100 Japanese pops Artists - No.72


日本人でありながらもブラジル音楽であるボサノヴァを歌い続け、日本国内に広めた小野リサの功績は計り知れないだろう。それはボサノヴァの流れるようなリズム、優しく爪弾かれるギター、そして囁くような歌声に、誰もがそこに心地良さを感じずにはいられない彼女の魅力がある。

小野リサは、 1962年ブラジルのサンパウロ市に生まれ、10歳で東京へ移住、その後は1年のうち半分をブラジルのリオで過ごしている。街中に絶え間なく音楽が流れている国で育ち、彼女は自然に音楽の道へと歩み出し、15歳のときからギターを弾きながら歌い始めた。そして、1989年1stアルバムカトピリをリリース。翌年2ndアルバムナナンを発表、その後も毎年コンスタントにアルバムをリリースしている。

そして1994年、6thアルバムエスペランサでは、ボサノヴァの父と呼ばれるアントニオ・カルロス・ジョビンと共演。さらに翌年、7thアルバムサウタージでは、サンバ・ボサノヴァの巨匠である、ジョアン・ドナードと共演するという快挙をあげ、さらに彼を交えた全国ツアーを行い、今作はブラジルでもリリースされて話題を呼んだ。 そんなキャリアをもつ彼女の魅力は、歌い過ぎない美意識をもったナチュラルな歌声、リズミカルなギター、そして彼女の歌声に相応しいナチュラルな笑顔が何よりも一番の魅力である。そして、1997年9thアルバムエッセンシアでは宮沢和史とコラボレーションし、日本語の曲に挑戦するなど、彼女の多彩な面が話題を呼んだ。翌年には、全曲リオ・デ・ジャネイロ録音のボッサ・カリオカをリリース。彼女が崇拝するアントニオ・カルロス・ジョビンへのトリビュートの意が込められた今作は、タイトルが示すとおり、彼女らしいスタンダードなボサノヴァ・アルバムに仕上がっている。 さらにこの年は、ボサノヴァが生誕40周年を迎えた記念すべき年でもあった。

1999年、11枚目のアルバムDreamは、ボサノヴァの第一人者であるオスカー・カストロ・ネヴィスを迎えて、50'S〜60'Sのアメリカン・ジャズ・スタンダードの名曲の数々を中心に収録されている。アメリカン・ソングと、前作で表されたジョビンのメロディーが絶妙にアレンジされたこのアルバムが20万枚を越えるヒット・アルバムとなり、ロングセラーを記録した。今作の中から有名なムーンライト・セレナーデがCMソングに使用されたことも、彼女のボッサが全国区に広まった一因だろう。 そして何よりも今作は、家の中のサロンに座って会話しながら歌うといった設定の、極めて普段着のボサノヴァ的風景が映し出された名盤である。そして今年2000年7月に12作目Pretty Worldをリリース。世界的な名プロデューサーのエウミール・デオダードを迎えた今作は、前作と変わって、親しみのあるポップスを中心としたセンスの光る選曲によって、またもや2000年のこの夏ロングセラーを記録している。

11/16二リリースされたBoas Festasは、スタンダードなクリスマス・ソングを中心に、13曲収められたカヴァー集。また、翌年2001年7/11リリースのLisa's Ono Bossa Hula Novaはハワイアン・ボッサ。ウクレレもチャチャチャも小野リサ流涼風ボッサにピッタリの好スパイス。M5,7,11の自作曲3曲含む全13曲。秀逸のM13“アロハオエ”はテレサ・ブライトと共演した話題の一曲。 夏には涼しく、冬にはあったかく癒してくれる彼女の歌声は季節を問わずずっと愛されつづけるスタンダード・ナンバーといえます。

2003年にはフランスをテーマに音楽の旅行をしたアルバムをDans Mon Ile リリース。ボサノヴァのもう一つの故郷といえるフランスの名曲を題材にしたお洒落で優雅な大人のボサノヴァです。さらに小野リサ初のクリップ集Clipsも登場。過去にリリースした映像作品がひとつとあり、なかなか見られない貴重な映像作品となっています。

via HMV

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